第039号 設備投資は固定費も増大することに気をつける
設備投資は、金額が多額になる為、キャッシュフローが多額にマイナスになるため、慎重に進めていかなければならないことは皆さんご存知だと思います。出来れば営業キャッシュフローの範囲で投資できるのが一番健全ですが、借入調達によりまかなう場合でもしっかり長期の借入金でまかなっているかを確認しておかなければなりません。
利益計画を立てる場合設備投資をすると減価償却だけが増加するわけではありません。
(製造業の場合)
一般的ですがおよそ投資額の30%程度固定費が増加します。
内訳は
金利7~9%
減価償却費10~13%(8~10年で償却)
修繕費2~3%
保険料、固定資産税、労務費等で10%
(商業の場合)支店や倉庫
一般的ですがおよそ投資額の20~25%程度固定費が増加します。
この場合耐用年数が長くなるため減価償却費が5~6%ですむ為です。
以上のようなことを考えた場合
例えば1億の投資をすると考えると固定費が3,000万増加しますので、仮に変動費率が60%とした場合
3,000万÷40%=7,500万
つまり、損益分岐点が7,500万従来より高くなります。
これが業種の特性や業況から考え妥当かどうかを検討して頂くと、設備投資の効果を考えた意思決定が容易に出来ます。
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