第042号 今一度財務体質の見直しを

2003年度がスタートしすでに2ヶ月たちましたが、以前外部環境は厳しい状態です。本年度は、昨年にもまして倒産件数が増加することは間違いありません。繁栄計画書などを明確に作成され、中期の生き残りに必死になられている企業もあれば、相変わらずどんぶり勘定で自社の現状すらも把握されていない企業が多いのも事実です。後者のような企業は今後生き残れる可能性はほとんど皆無に等しいでしょう。中小零細企業の唯一の資金調達源泉であった金融機関からの融資も不良債権処理などで事実上たたれてしまっています。となれば次の大きな二つの柱を構築していくことが大切です。

1 オンリーワンな商品や技術の企画開発


2 他の企業とのタイアップによる協同開発の推進


1につきましてはオンリーワンセミナーや繁栄計画書を作成する業績アップ上級コースにより練りこんでいただきたいと思います。2は、日頃から精力的に行動範囲を広め異業種との交流を深め人脈を広げていくことが必要です。直接金融にすれ、間接金融にすれ今後この2点ははずすことができないものです。 さて、特にこういう資金繰りについては日頃から財務分析をしっかりと実施し、課題をいち早く抽出し手をうっていかなければなりません。今一度次の項目の確認をしておきましょう。
1. 売掛金の回収は順調に進んでいるか。回収期間が延びている得意先はないか(売掛債権回転率等)
2. デッドストック等が増えてきていないか(棚卸資産回転率等)
3. 仕入先の支払が無理に早くなっていないか。逆に、支払が滞っていたり苦し紛れに手形を乱発していないか(買掛債務回転率等)
4. 無理な設備投資等の計画を立てていないか又実施していないか(固定資産回転率等)
5. 前受金などの強制をされていないか(自社が弱い立場にある時は、早めに取引契約に追加しておく)
6. 借入金の返済計画はしっかりと立てられているか(借入金月商倍率等)
7. 自己資本は厚いか(自己資本比率等)(売却できる充分な資産があるか)
8. 中期経営計画をはじめ目標利益が明確になっており、それが実践行動計画にまで落とし込めているか

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