第067号 簿記のすすめ
「決算書を読めるようになりたい」とか「会社に関する数字を理解したい」と思っている方、またその必要に迫られている方は案外多いようで、「何から始めたらいいのか?」という質問をよく耳にします。そのような方に私は、まず「簿記」の学習をお勧めしています。
弊社で開催している「起業家養成スクール」のカリキュラムにも、この「簿記」が含まれています。例年、最初の講義で「簿記」についてのイメージを伺いますが、「難しそう」「取っ付きにくい」といった声が多く聞かれます。よくよく聞いてみると、そのほとんどは「数字アレルギー」が原因で、「簿記=計算」という印象が先行しているようです。しかし「簿記」で求められるのは「計算力」よりも、「理解力」「読解力」です。確かに計算も求められますが、それは電卓がやってくれますから問題ありません。もし、食わず嫌いで「簿記」を敬遠されているのであれば、ぜひチャレンジしてみてください。難しさの感じ方は人それぞれですから、一概に難易度を表せませんが、いくつかの覚えるべきルールを覚えてしまえば、あとはその応用です。きっと今までモヤモヤしていた会社の数字のことが、スッキリと腑に落ちる経験をされることと思います。
決算書を表面的に見るだけならば、「簿記」の知識はなくても可能かもしれませんが、決算書を活用するためには、その原則になっている「簿記」を勉強することが必要不可欠です。
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