第068号 PSE(電気用品安全法)に思う

皆さん、ビジネスの方はいかがでしょうか。最近は、景気の方も、大手を中心に回復基調にあるようですが、我々中小企業においては、なかなか実感としては、「むずかしい」といったところでしょうか。
食品業界では、BSE(狂牛病)の問題で、大手牛丼チェーンも苦戦を強いられています。BSE、BSE,と言っている間に、最近では、PSEの問題が浮上してきましたが、何やら、BSEとは、様相は違うようです。
PSEは、2001年4月1日に『電気用品安全法』として施行され、5年間猶予期間があったわけですが、これが専門業者の間でも、自社には関係がないとばかりに、5年間の間に対策をとっていない企業が、意外にもたくさんあったということのようです。2006年4月1日より、安全確認の検査済みのマーク(PSEのマーク)がないテレビや冷蔵庫等が一部販売できなくなるというものです。(詳細は、インターネットでアクセスしてください。)とりわけ、この影響をもろに受けるのが、リサイクル関係の企業です。また、ビンテージ物と呼ばれる希少価値のある音響機器は、特に、直撃を受けるわけです。
しかし業界団体も遅まきながら、一般市民を巻き込んで、経済産業省に直接働きかけ、それが功を奏してビンテージ物は除外という特例になったようです。いささか薄氷を踏む感じは否めないのですが、「やはり企業経営は、リスクの先取りが重要である」ということです。もっと早め早めの対策を講じていれば、もっと余裕のある対策がとれたのではないでしょうか。
『常に将来起こるであろうリスクをいかに回避していくか』
お互い、肝に銘じて参りましょう。

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