第074号 ブルー・オーシャンを狙え

皆様 経営状況は、順調でしょうか。今回は、今話題になっている「ブルー・オーシャン戦略」に関して考えてみたいと思います。急に「ブルー・オーシャン」と言われて戸惑われたと思いますが、実はフランスの著名なビジネススクールで教壇に立つW・チャン・キム(韓国人)とレネ・モボルニュ(アメリカ人)の2人が2004年10月号の「ハーバード・ビジネス・レビュー」で、「ブルー・オーシャン戦略」という戦略論を発表しました。 これが大反響を呼び、2005年には単行本「ブルーオーシャン戦略」で大ベストセラーになったのです。
さて内容の方ですが(詳しくは一読をお願いしたいと思います)、今あらゆる業界に見られるような血みどろの競争を強いられている自他共に疲弊している市場のことを「レッド・オーシャン」と呼び、そのレッド・オーシャンから抜け出すための戦略が、ブルー・オーシャン戦略というものです。 つまりレッド・オーシャンは、価格競争の消耗戦であり、同質競争というものです。 その逆が、ブルー・オーシャン戦略、すなわち、競争自体を無意味にする戦略であり、「まだ生まれていない市場や未知の市場空間すべて」を創造する戦略、全くの異質価値競争ということがいえます。
ブルー・オーシャン戦略のポイントは、如何に、他にない価値を創造するかということと、如何に低コスト化を図るかにあるといっています。
自社の仕入から代金回収までのサイクルを見直し、もっと早く回転させることができないかどうか、ぜひチェックしてみて下さい。 その代表例として同書では、理容業界の革命児であるQBハウスを取り上げています。カットだけに特化した「10分1000円」理容。このシステムは、従来の理容にない価値を作り上げ、かつ、低コストにも対応している、まさしくブルー・オーシャン戦略にふさわしい事例でしょう。
ぜひ皆様も、自社は今「レッド・オーシャン」にいるのか「ブルー・オーシャン」なのか、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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