第085号 企業事例を経営に活かすために

中小企業の成功事例が豊富に掲載されている、「月刊 理念と経営」(コスモ教育出版)はもうお読み頂いていますか?お読み頂いている方は、その内容を自社の経営に活かしておられますでしょうか?
自戒の念を込めてですが、企業事例の記事を読むと、その場では感動して、ヒントを得たような気分になるもの
です。しかし、それで終わらせてしまったのでは、せっかくの感動やヒントも時間の経過と共に記憶から抜け落ち
ていくことでしょう。言うまでもありませんが、大切なのは、読んで感じたこと、考えたことを実践に移すことです。
実践に移せていない時、つい口にしてしまいそうな言い訳のひとつに、「“自社”と“事例企業”の前提条件の
相違」がないでしょうか。例えば、「業種」が違うから。「顧客」が違うから。「業態」「立地」「人材」「商品」・・・・、
挙げればキリがありません。だからといって、「ウチには無理だ」と諦めてしまったのでは会社の進化は期待でき
ません。このカベ・・ を乗り越えなくては、成功企業に近づくことは出来ないのです。
ではどうすればカベ・・を乗り越えられるでしょうか?
それは、「自社に置き換えるならば?」という視点を持ち、考えながら事例を見ることです。
「この売り方は、自社のあの商品に使えるんじゃないだろうか」
「あのホテルの接客の仕方を、ウチのお店に取り入れられないだろうか」
「この会社の朝礼、すぐに全部は難しいけど、あの部分だけまずやってみよう」
といった具合です。
(この視点を磨くために効果的なのが、「理念と経営 社内勉強会」です。)
「考えること」をコンピュータにどんどん奪われている現代ですが、「視点を換え、発想を広げ、可能性を追求し、
形にしていくこと」は、まだまだ我々人類の得意分野です。同じ時間をかけるのであれば、「ウチの会社で活かせることがないか」という貪欲さをもって「月刊 理念と経営」を熟読し、他社から手本とされるような「成功事例」を作って参りましょう。

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