第100号 迷子の経営からの脱出

先行きがなかなか見えずに困惑されている経営者の方も少なくないと思いますが、今こそ原理原則に立ち返り「迷子の経営」から脱出する良い機会ではないでしょうか。
皆さんもご存じの通り「迷子の経営」とは、
1.今居る場所がわからない
2.どこに行けば良いのかわからない
3.どうして行けば良いのかわからない
の最低ひとつがわからない状況の経営を意味します。
多くの経営者の方とお会いしていると、年商いくらとか店舗数目標とか業界ナンバー1とか、どこに行きたいかは明確である方は多いのですが(それが実現可能な目標なのか願望なのかは別にして…)意外にも自社の今いる位置については理解されている方は驚く程少ないのです。
いくら東京に行きたいと思っても、今自分が居る場所が大阪なのか青森なのかアメリカなのかわからなければ、東京に行くことは非常に困難ですよね。
ですから来期の目標を設定する前に、今期の実績をあらゆる角度から分析して「自社の現在地」を知ることが大切なのです。
売上=客数×客単価ですので、自社の売上を発生源別や地域別・担当者別に分けて客数や客単価を調べてみるのです。そうすると、どの地域の客単価が高くて、どの地域が客数が多いのかが明確になります。
そこで今期の売上分析表に基づき、来期の売上目標を達成するためには、どの地域の客数を増やすのか、また、どの商品の客単価を引き上げるのかということを考えます。
その上でいかにして増客するのか、また単価アップさせるのかを具体的な行動計画(5W2H)に落とし込んで策定していきます。
これが「どのようにして目標(地)に行くのか」の答えとなります。
1の手 自社の現在の状況(売上分析結果)を知り
2の手 来期の自社の目標を明確にして
3の手 目標を達成するための具体的な行動計画(5W2H)策定し実践する
以上を実践し、見事「迷子の経営」から脱出することを祈念しております。

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