第101号 「泥炭石(でいたんせき)」という黒い石鹸に思う

皆様、厳しい経営環境が続いていますが、経営の方は、如何でしょうか。 今、私は、株式会社コスモ教育出版が発行している「月刊 理念と経営」という経営誌の中で、「オンリーワン経営」という記事を担当させていただいています。
その中で、オンリーワン経営を実践されている経営者には、明確なる共通点があります。その一部として、今回は、「月刊 理念と経営」の2009年5月号をとりあげてみたいと思います。(詳しくは、「月刊 理念と経営」の5月号P42~43を参照ください。)
皆様は、「泥炭石」をご存知でしょうか。2000年に発売された黒い石鹸です。なんと、2000万個以上の大ヒットになったのです。その大ヒットの要因をまとめてみますと、以下の9つになりましたので、参考にしていただければ幸いです。
1) 健康、自然志向に対応している。
2) 意外性、話題性がある。(炭は黒い、炭できれいになる、炭が石鹸等) 3) 体験的な売り方(無償で試用させている)を取り入れている。(温泉旅館)
4) お土産用をメインに、自分用も商品展開している。
5) 競争のないところで勝負している。
6) 「もの」から「こと」への発想がある。(口コミしやすい)
7) 強い経営理念がある。(消費者に対しても、社員に対しても嘘だけは、つかない)
8) 事業コンセプト、事業領域が明確である。(自社は、石鹸業ではなく、健康や皮膚を考える女性のための価値を提供している事業である)
9) 女性社員を積極的に活かしている。(入社4年目の女性社員が企画した)
少し解説しますと、まず、「石鹸は白い」という固定観念を打破して、黒い石鹸である。そして、健康、自然志向という時代のニーズに合致している。売り方は、従来の流通ではなく、温泉旅館で試用・使用している。意外性、話題性をうまく活用し、「口コミ」に乗せている。如何でしょうか。
どうか、皆様、固定観念を捨てて、自由な発想で、市場開発、社会貢献をしていきましょう。

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