第104号 続 迷子の経営から脱出

前回は、「迷子の経営から脱出」ということをお伝えしましたが、今回は迷子の経営から脱出した後にどこに向かって進んでいくのかということに関してお話ししょうと思います。
皆さんはビジネスモデルという言葉をよく耳にされると思いますが、ビジネスモデルとはどういうことでしょうか?
直訳すると仕事の形ということなのですが、ここでは「儲かる仕事の形」だと理解していただければと思います。
それでは「儲かる仕事の形」とはどういう形なのでしょうか?
それは、
誰に 何を どのように売るのか という仕事の形なのです。
1,「誰に」というのは、どの市場・どの顧客層に商品やサービスを販売していくのか・・・・これを専門用語で「マーケティング(市場)戦略」といいます。魚がたくさん居る池で釣りをすれば、多くの魚が釣れるように思いますが、同じように考える釣り人もたくさんその池にやってくるので、思ったように釣れないかもしれません。このように、どの池で釣りをするのかを決めるのが「マーケティング(市場)戦略」なのです。
2,「何を」というのは、どのような商品やサービスを販売するのか・・・・これを「商品戦略」といいますが、他社と同じものを販売していれば、値段競争をするしかないので、他社が販売していない商品やサービスを販売することを考えるわけなのですが、今の世の中そうは簡単に独自の商品やサービスというものは見つかりませんので、それらを自社で開発・創造していくという意味も「商品戦略」には含まれます。
3,「どのように売るのか」というのは、どのような手法でお客様に告知し、販売していくのか・・・・・つまりは「販売戦略」なのですが、消費マインドが冷え込んだ現代において飛び込み訪問のような根性論的な販売手法は、逆に顧客の不信感を持たせ、うまくいきません。自社の商品やサービスをどのようなルートでお客様の手元にまで届けるかということは、すごく重要な戦略となってきます。
このように、ビジネスモデルとは、「マーケティング(市場)戦略」「商品(開発)戦略」「販売戦略」を駆使して、自社にとって最適な=儲かる形を意味するのです。

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