第105号 “天狗猿“に学ぶ

皆様、お元気でしょうか。まだまだ中小企業には、厳しい環境が続いていますが、なんとかしてこの難局を乗り越えていきましょう。
ダーウィンの進化論ではないですが、植物や動物を見ていますと、経営のヒントになることが多々あることに気づきます。今回は、インドネシア(ボルネオ島)の固有種である「天狗猿」を取り上げてみたいと思います。
名前のとおり、鼻が長いのですが、常に鼻が垂れた状態で、結構かわいい顔をしているのが特徴です。体長はオスで75センチ、体重は20キロ前後、水辺の熱帯雨林やマングローブ林、湿地林などの樹の上で生息しています。食性は植物で、特に木の若葉、果実、種子等を食べます。
この説明までは、どうということはないのですが、なんと、非常にけんかが弱いのです。天狗の名が泣きますが、自分より小さな猿に負けるのです。しかし、これは、死活問題ですね。いつもけんかしては負けるため、食べる果実がなくなってくるのです。経営でいえば、弱みであり、業績ダウンです。
しかし、ここで進化するのです。ライバルの猿も食べないような「まずい」果実を食べるように進化するのです。これは、経営でいえば、戦略にあたります。戦わずして、勝つ方法ですね。弱みを逆手に取って、ライバルのいない、あるいは、ライバルが食べないものを食べることによって、生き残りを図る。すばらしい戦略だと思いませんか。
ここで、天狗猿からの教訓
その1.弱みも強みになる
その2.ライバルと同じことは、しない
その3.ライバルのいないところを探せ、つくれ
以上、いかがだったでしょうか。猿も必死で、猿知恵を働かしていますね。私たちも負けるわけにはいきません。しかし、人間は天狗にならない方がいいですね。

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