第118号 アイデンティティーの成り立ち「第9回」

前回までは、研修でお伝えしているところの、喜怒哀楽を表現する「感情」がどのように変化していくのかをお伝えしました。第7回では「FC(フリーチャイルド)」の成り立ちと特徴、第8回では「AC(アダプテッドチャイルド)」の成り立ちと特徴についてでした。
それぞれに長所・短所があり、自分の表現の仕方がプラスに働いていれば何も問題はありません。
ACの特徴は、幼少期の周りのしつけ、指導、教育を素直に受け入れ、協調的な姿勢で「自分の立場が承認されるよう」行動します。保全的で野球に例えると守備の態勢、車に例えれば時折踏み込むブレーキの役割を担う心の状態です。
◆今回はRC(リベリアスチャイルド)の成り立ちと特徴についてお話を進めてまいります。
RCも保全的な役割を果たします。ACとの違いは、幼少期から気丈で強気に出る特徴を持つことです。とても逞しく、粘り腰の根気強さを持っています。しかし、RCは怒りの感情であり、自分の考えや行動が認められない時には、両親のしつけや指導、教育に不満を持ちます。反抗的な態度や挑戦的な行動をとるのです。ひどい時には物にあたることもあります。周りにやつあたりをするなど相手を困らせます。つまり、自分の意志が通らない時には、その状況を打破するために自分を正当化したり、周りを攻撃したりすることもあります。そのような繰り返しの結果が、大人になったときのRCの状態なのです。
◆長所・・競争心旺盛で、根気強く粘りがあります。一人でも何とかやり抜こうとする独立的な、自立的な態度を示します。けっしてへこたれない反骨精神を発揮します。困難な状況を打破し、初志貫徹をするには、RCのタフなエネルギーが必要です。
◆短所・・すぐにカッとなる、むきになり対立する、反抗する、ふくれる、ふてくされる、不平不満をぶつける、物にあたる、やつあたりをする、恨みを持つなど、ややもすると破壊的な行為が多くなります。

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