第122号 社会的知性の高いリーダーを目指そう
私たちが「自分らしさ・個性」を確立するまでには実に多難な体験・経験があり、長い年月がかかります。都合の良いこともあれば、出会いたくない人との関係や、不都合な物事とのふれあいもあるものです。多くの喜びも体験しますが、ときにはその変化に対応することができず、悲しみや怒り、悩みや苦しみに疲れ、迷い、乱れた体験も数知れずあるものです。大人になった現在も毎日が未知との遭遇です。確かな見方や考え方が持てないことに対しても、それぞれの「価値観に基づき」、社会的役割や責任を引き受けて生きていかなければなりません。
私たちが引き受けた責任を果たす要素として、お互いの「リーダーシップ」が問われます。与えられた家庭環境、職場環境、あらゆる社会的な状況の中で、求められた目的や目標を達成するための行動力が試されます。集団(夫婦・親子・上司・部下・お客様 等々)で物事に取り組んでいくとき、そこには個性の違いが出ます。考え方もやり方も違うからといって、一人で物事を成し遂げるのは至難の業です。そのようなときには「個人の価値観」の枠を超えて、相互に助け合う姿勢や態度を示すことが大切になります。そこで試されるのがこれまでお伝えしてきた「6つの自我状態」のバランスによる、性格表現の仕方です。
社会的知性とは、他者との違いを認識した上で「良い人間関係を構築する力」ということができます。「個性や価値観の違いを乗り越えて援助し合う力」です。責任を果たすまでに起こる様々な社会的問題や課題をどのように解決していくのか、お互いにその方法を考え、理解するまで意見を述べ、助け、動機づけ合いながら解決を図る「期待通りの結果をつくる力」ということもできます。そのためには気力・体力・知力・経験力・判断力・実践力など、相互の「人間力」として、求められる要素がたくさんあることを理解しなければなりません。
この続きは、次号以降にお伝え致します。
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