第126号「エシカル」消費を考える
今回は、今、注目されている「エシカル」消費について考えてみたいと思います。
「エシカル」とは英語で、日本語では倫理的とか道徳的という意味です。
モノを買い、サービスを使う際に、倫理的・道徳的な満足を求めることからつけられました。毎日の買い物は社会貢献をする行為であり、地球環境に気を配る「エコロジー」・健康な社会を目指す「ロハス」・資源を有効活用する「リサイクル」・地域の活性化に繋がる「地産地消」などが有名なところです。
また、代金の一部が寄付されるチャリティー商品・途上国の生産者に出来るだけ多くのお金が渡るようにした「フェアトレード」等々、本当にいろいろな広がりを見せています。
ではなぜ、こうした広がりを見せているのでしょうか。その背景として、消費者の意識の変化があげられるでしょう。内閣府の調査によれば、2005年ごろから、個人の利益より社会全体の利益が大切である、と考える人が増えてきました。社会のために役立ちたいという人の割合が、2008年には7割にも達しています。
その結果、消費者の7割以上の人が「エシカル」な活動やものづくりをしている企業に『好感』が持てると答えています。
このことからも、企業として「ビジネスエシクス(企業倫理)」が問われてくるのです。
基本的には、次の3段階があります。
1. 法令遵守の段階―たとえば、PL法・環境基本法・独禁法・不正競争防止法
2. 自主規制の段階―自社独自の社内規制(二酸化炭素規制)
3. 積極的貢献の段階―社外での貢献(環境保護活動他)
第1段階は当たり前ですが、ぜひ第3段階である積極的貢献ができる企業倫理を確立して頂きたいと思います。企業とは「社会の公器」と言われています。
企業活動(利益追求)の前に、まず企業は社会的責任を果たさなければなりませんが、それだけに留まらず、ぜひ積極的な社会貢献(エシカル消費に対応)を果たして頂きたいものです。時代は「社会にやさしく」、「地球にやさしい企業」を求めているのです。
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