第132号 第三回 社会的知性の高いリーダーを目指そう

社会的知性とは「他者と自分との個性や価値観の違いを認識した上で、相互に援助し合う力」として、これまで培ってきた気力・知力・体力・経験力・実践力、そして相互の意思を伝え合うコミュニケーション力など、総合的な人間力とお伝えしました。
長い人生経験の上に成り立つ自己の影響力が、周りにどのように反映しているのか(強み(長所)、弱み(短所)など習慣化した表現力)は、自分で評価して決めるものではなく、あくまでも周りの人たち(家族・職場など)の判断で決定づけられるものです。社会貢献を前提にしている人生であれば、その影響力を冷静に、そして謙虚に見直してみたいものです。
知性の基本になる条件は「物事にふれて発生する情動」といわれるものです。人間も動物ですから本能的に自己保存のための防衛機能が働きます。快適な条件の中では感覚的に喜びの感情が発生し、不快な環境におかれたときには、不安や恐れ、悲しみ、ときには激しい怒りの感情となって発生します。一時的に急激な反応として“ゆらぎ”、なかなか制御できにくいものです。それらは身体的に表情や態度、取り組み姿勢、言葉となって外面的に表現されますが、実は脳との密接な関係があり、自律神経系統や内分泌器官の活発な活動とのつながりによって起こる現象だといわれています。つまり「脳内の組織の仕組み」が「自分の人生」や、「周りの環境」をつくりだしているのです。
このようなことを理解して、多様な環境の中で起こる「刺激」にどのように「反応」している自分の姿があるのか、まわりへの影響を真摯に観察し、自己を分析し、「無意識な情動」を制御する「精神力」を高める必要があります。
前回もお伝えしましたが、日創研でお勧めしている「13の徳目朝礼」は、自己の人格として持つ徳目を「考える力・人間力・仕事力・感謝力」として総合的に高めていくことを前提に啓蒙しているものです。
自分の人生をより豊かなものとしていくために、皆さんの会社でも「13の徳目朝礼」をはじめてみませんか。続けることで必ず自己成長と家庭・職場の発展、幸せにつながりますよ。

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