第135号 第四回 社会的知性の高いリーダーを目指そう
社会的知性とは「良い人間関係を構築し、集団の中で多方面的に良い影響をもたらす能力」です。現在、日本創造教育研究所でおすすめしている「13の徳目朝礼」は人間の特性として持つ能力を向上させ、企業の活性化や個人の能力向上に貢献するための一環です。私の研修「幸せをつくる人間関係向上セミナー」も社会的知性の高いリーダーに焦点を当てた心理学です。
今回は「社会的知性の高いリーダーの特性」についてふれてみたく思います。
(1)将来の明確なビジョンを持っている
ビジョンとは将来なりたい自分の姿を創造的にイメージするもので、そのことにより「目標」を立て、責任を持ちながら、自分が「やるべきこと」を追求し、計画を立て、必要な事柄を具体化し準備して、いつまでに達成できるかにチャレンジしていく基準と言えます。健全な社会貢献意欲が基本になります。
(2)何事にも沈着冷静で自由な発想や選択と決断ができる
目標をどのように達成していくか、その道のりは容易ではありません。そのようなとき、理想や信念に従い、前向きにお互いの気持ちを大切にしながら、可能な限りの思考を働かせ、しかも落ち着いて必要な事柄を選択し、やるべき事柄を決めていく能力が試されます。
(3)必要な情報の収集をはかり、周りの意見や話に耳を傾けて真剣に聴く
自分に責任を持つこと。集団の中で役割を引き受け、責任を果たしてしていくことが、求められる結果を正しく達成していくプロセスをつくります。どのような些細な原因にも目を向け、謙虚に誠実に、周りと共に建設的なコミュニケーションをはかりながら進捗、確認・実践することを大切にします。
これらのプロセスを活用にするためには、自分の持つ能力「自己資源」の強化を必要とします。まずは健康第一、体力の強化です。物事には困難が付きもの、誰よりも持久力、粘りの効く体力が必要です。次に精神力です。次々に生じる問題や課題に挑戦するには、諦めない精神エネルギーがとても重要になります。次に、私たちが学問や体験によって習得した知識と気づき、認知能力・解決能力が求められます。それを熟練した専門技術で正確に解決しなければなりません。そして社会人としての強い影響力や表現力で、社交性を発揮し、支援し実績として貢献度を高め、信頼を獲得してこそ、社会的知性が生かされていきます。発揮しなければならない能力はまだまだあります。興味・関心・好奇心が強く働いてこそ、自発的な意欲や熱意がうまれるものです。そのためには心の栄養源となる心からの「笑顔」の効用が大切です。次の機会にお伝えします。
前回までの「社会的知性の高いリーダーを目指そう」
第一回122号、第二回127号、第三回132回
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