第137号 我が社の目的(存在意義・ビジョン)は何か?我が社の社会的使命は何か?

第130号でドラッカーがマネジメントの中で伝えたかった主題のひとつである「マーケティング」についてお伝えしてきました。
もうお気づきいただいていると思いますが、ドラッカーの提唱する「マーケティング」は販売者側から見るのではなく、あくまでも顧客の立場から見た事業を指します。
それでは、外部(顧客)から求められる事業を行うには具体的にどうすればよいのでしょうか?
これについてドラッカーは「チェンジリーダーの条件(ピーター・F・ドラッカー著)」で以下のように記載しています。
「第一に、環境としての市場である。顧客や競争相手の価値感と行動である。
第二に、自らの目的、使命である。
第三が、自らの強みと弱みである。
これらが、私が事業の定義と呼ぶものを構成する。」
「あらゆる組織が、自分の事業についての定義を持たなければならない。明快で一貫性があり、焦点の定まった定義が、組織のよりどころとなる。」
それでは、まずは「自らの目的、使命である。」 という点について考えていきましょう。
これは、事業にビジョンや理念があるか、それを経営者が使命感をもって社員さんに伝える努力をしているか。それにより社員さんが使命感を持って仕事をしているか。という解釈になると思いますが、ドラッカーは自らの目的を「企業の目的としての事業」という言葉で表現しています。
「企業の目的としての事業が十分に検討されていないことが、企業の挫折や失敗の最大の原因である。」
(「マネジメント 基本と原則(ピーター・F・ドラッカー著)」 23ページより)
企業の目的とは、その存在意義、あるいは最終的に行きつくところ、ということと考えられますが、その企業の目的が明確で社員全員に浸透しているかどうかがとても大切になってきます。
ここで皆さんに質問です。
「我が社の目的(存在意義・ビジョン)は何でしょうか?また、我が社の社会的使命は何でしょうか?」
そして、皆さんは自社の目的(存在意義・ビジョン)や社会的使命をじゅうぶんに理解し、胸に抱いて日々仕事に取り組んでいらっしゃいますか?

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