第145号 価格に勝る価値とは何でしょうか?

皆さんこんにちは。さて、今回は価格に勝る価値とは何かを考えてみたいと思います。
先日、家具のディスカウントショップに行ってきました。店舗に陳列されている家具や備品は見た目以上に安く感じます。過去にデスクやタンスを買ったことがありますが、買ってみて感じたことは値段相応だということでした。
その理由は、まず購入後の配送です。一両日中に届くと思いきや、2週間近くかかると言われました。しかも、週2回は配送休み。18時以降に届けるよう依頼すると、料金が千円割増しになるとのこと。
次に、やっとの思いで届いたデスクは組み立て式で、素人が組み立てるには非常に大変な作業でした。組立のサイズが合わないなど不具合もたくさんありました。籐のタンスかと思えば材質は紙で、湿気のある場所で使用すると数日でカビが生えてくる始末です。何かボヤキを書いているように思われるかもしれませんが、これではやはり値段通りと言わざるを得ません。
商品もサービスも同じであれば当然安い方が売れます。しかし、企業の中には、価格競争に巻き込まれ、粗利益が取れず、業績を落としているところも少なくありません。一例を上げますと、ヤマダ電機は家電業界の25%近いシェアを占めています。当然仕入価格も安くなり、販売価格は安く設定できます。他の家電量販店が同じ安価な価格で販売しようとすれば、当然粗利益は見込めません。ポイントカードなどの販売費をなくし、営業利益で残すしか手はないということになるのです。中小企業は価格よりも他の価値で競争すべきだと思います。
価格に勝る価値は様々あると思いますが、私はタイムリーさがポイントではないかと思います。タイムリーとは、早ければ良いというものではありません。分かりやすく言いますと、「欲しい時に手に入る」ということです。本当にビールが飲みたい時、少々価格が高くても買って飲みます。上述のディスカウントショップの家具はタイムリーに手元に届かないことで、価値を下げてしまっているのではないでしょうか。
皆さんの会社も是非一度「タイムリー」な価値を考えて頂きたいと思います。

お問い合わせ

ご相談はお気軽にご連絡ください。 メールは24時間365日受付しております。