第152号 人口減少社会に備えよ

前回はピーター・F・ドラッカー著「チェンジリーダーの条件」より、外部環境の変化に対応する重要性についてお伝えしました。
外部環境の変化の中で、多くが予測不可能のものである中、ドラッカーが唯一予測可能な未来として挙げたのが「人口動態」です。
人口動態についての変化を知ることで、外部環境の変化はもちろん、マーケット(市場)の動向を推し量ることが可能になり、適時対応した戦略が策定できるようになります。
我が国日本の人口動態についてはどのようになっているのでしょうか?
皆さんご存知の通り、我が国の人口は2004年12月 1億2784万人をピークとして、年々人口が減少していく人口動態となりました。ちなみに、この年の人口全体における65歳以上の高齢者の割合は19.6%でした。
その後人口はどんどん減少していき、2030年には人口が1億1522万人、高齢者割合が31.8%、そして、2050年には人口はついに1億人を切り、9515万人、そして高齢者割合は39.6%に至ります。
この人口動態の変化に対して、皆さんはいかに自社を変革(イノベーション)していくのでしょうか?
2004年までは、増え続ける人口に合わせて物を作り続け、規模を拡大し続け、売上を右肩上がりにしていくことが正しい経営とされていました。
ただ2005年以降の人口減少社会においては、物を作り続けていくことや、規模を拡大していくことが必ずしも正しい経営とは言えなくなってきました。
また、2004年までは、消費の中心は若者から壮年層を中心に考えていけば良かったのですが、2050年には全人口の4割が65歳以上の高齢者であることを考えると、マーケットの中心はその高齢者の方になると予測されるでしょう。
まさしく今後加速度的に進んでいく少子高齢化という人口動態の変化に対して、あなたは自社をどのように変化対応させていきますか?

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