第168号 UNSUNG HERO (謳われない英雄)

皆様、2015年度も「ワンポイントアドバイス」を宜しくお願い致します。
まだまだ厳しい経営環境が続くと思われますが、全社員と共にこの難局を 乗り越えていきましょう。
今回は、表題にあるように「謳われないヒーロー」を取り上げてみたいと思います。英雄、ヒーローの影には必ず目に見えない「支え」の方々がいるということです。まさしく「縁の下の力持ち」という存在です。
たとえば、水戸黄門という時代劇で言えば主役がいて脇役がいますね。徳川光圀、その家来である「助さん」「格さん」です。その時代劇の中で主役や脇役すらも支えていく役、目立たないが必要な役という存在の方です。その代表が、悪役のなかでも「斬られ役」という存在です。いっぱいいる「斬られ役」が脚光を浴びることはまずありえません。そんな中で「アンサングヒーロー」(謳われない英雄)がいたのです。日本一の「斬られ役」福本清三(71歳)です。斬られ役一筋で「5万回斬られた男」の異名をもつ俳優なのです。1958年、親戚に連れられ15歳で東映京都撮影所に入所。当時は時代劇の黄金期でとにかく立ち回りを覚えなければならない。ただ必死だったとのこと。それが気が付けば斬られ役の第一人者になっていた。「背を反らせて頭から倒れこむ」独特のスタイルを確立したのです。その福本清三が初主演の映画「太秦(うずまさ)ライムライト」に繋がったのです。アンサングヒーローが、謳われるヒーローへ変身していったのです。
しかし、本人いわく「やはり居心地は悪い。照れくさいと。」
人知れず誰かを活かすため、誰かを守るため、誰かを和ませるための存在なくして英雄は英雄なりえないということです。
皆様の企業でも必ずや「アンサングヒーロー」がいます。全員で謳ってあげましょう。

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