第169号 今一度しっかりと経費の見直しをしましょう

月日の経つのも早く今年ももう2か月が過ぎました。3月は決算を迎えられる企業も多いと思います。来期の方針や利益計画はもう立てられましたでしょうか。
利益計画を立てるにあたって、過去の業績の推移を鑑み、伸び率などを使われる企業が多くありますが、これでは業績向上の根拠がなく予算が独り歩きしかねません。
売上予算は、得意先や商品別に昨年実績を集計し、どの商品をどの得意先にどのように販売していくのかを具体的に戦術を立てましょう。
粗利益予算も商品ごとに粗利益率実績を集計し、粗利益率の高い商品はどれで、その商品の売上構成比をどのように高めていくのかを検討していく必要があります。(商品ミックス)
そして、一番軽視されがちなのが経費の予算です。昨年これくらいかかったから同じくらいだろうとざっくり予算組をしてしまわれるのです。
経費こそが企業努力で何とかなるもので、一番に取り組まなければならない項目なのです。
決算書や試算表に載っている勘定科目だけ見ていては、その具体的内容までは把握することが出来ません。経費予算を立てる時は必ず総勘定元帳まで遡り次の要領で検討していきましょう。
最初に経理部だけに任せず各部署のリーダーも巻き込んで下さい。経費は使っている人が一番よくわかります。例えば特に急ぐ訳でもないのに高速道路を利用している。アポの取り方が悪く旅費が多くかかっているなどは営業部で管理すべきです。接待交際費はゴルフや飲み代など経営者が使われている企業がほとんどですので、経営者が管理すると良いでしょう。
経費はプロフィットコスト(売上利益に結びつく経費)とロスコスト(無駄な経費)に分け、ロスコストは上述のように元帳レベルに遡り不必要なものは徹底的に抽出して削減しましょう。
そして、プロフィットコストにあてがうのです。高齢化が進み、これからは若い世代の台頭が必要不可欠です。
節税だと言ってロスコストに経費を使うのではなく、雇用の促進と人材の教育費などに有効なお金を投資していきましょう。

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