第177号 自社の経営理念は、本当に生きているのか!!

皆様、お元気ですか。2015年も師走になりましたが、それにしても、今年度も暗いニュースがたくさんありました。もちろん、明るいニュースもいっぱいありましたが、やはりその中でも、残念なニュースとして、東芝や旭化成建材、東洋ゴム等の偽装問題や不適切な対応です。皆さんもご存知の東芝には、以下のような立派な経営理念があるのです。じっくりとお読みください。

経営理念


東芝グループは、人間尊重を基本として、豊かな価値を創造し、
世界の人々の生活・文化に貢献する企業集団をめざします。
1、人を大切にします。
東芝グループは、健全な事業活動をつうじて、顧客、株主、従業員をはじめ、すべての人々を大切にします。
2、豊かな価値を創造します。
東芝グループは、エレクトロニクスとエネルギーの分野を中心に技術革新をすすめ、豊かな価値を創造します。
3、社会に貢献します。
東芝グループは、より良い地球環境の実現につとめ、良き企業市民として、社会の発展に貢献します。

グループスローガン 人と、地球の、明日のために。


どうでしょうか。この理念から、あのような事件は、想像できるでしょうか。ましてや、東芝は経営者3代に亘ってですから、信じられませんね。また、旭化成建材や東洋ゴムに至っては、人命に関わる事業です。本当に信じられない事実でしょう。
では、なぜ事件が起こったのでしょう。単に、センター長の独断で起こったのでしょうか。やはり、経営者を筆頭とした、企業全体の体質や社風ではないでしょうか。あるいは、業績一辺倒の思想かもしれません。いずれにせよ、立派な経営理念があるにも拘わらず、企業としての価値観が不鮮明であり、また、全社員に浸透していないのではないでしょうか。どうか皆さん、このつらい事件を「他山の石」として、我々も、今一度、「自社の経営理念」、「企業としての価値観」の浸透チェックをしてみましょう。他人事ではないと思います。社会人としの価値観、企業人としての価値観、個人としての価値観等々、価値の重要性に関して、早急に全員で確認し合いましょう。

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