第178号 キャリアアッププランには社内トレーナー育成が必要

キャリアアッププランとは簡単に申し上げれば、社員さんが入社されてから、どのように頑張れば社内で登用されていくのかを明確にしたものです。
今までは、評価制度などで点数化され、何点を取れば昇給や昇進がどうなるのかを決定してきたわけですが、これでは点数をつけることが目的になってしまい、納得のいく結果を得ることが難しい状況でした。
マズローの5段階欲求説にもあるように、人は自己実現のレベルに達しなければ満足できないと言われています。
また、大きな成果を出せるようになるためには、小さな成果を積み上げるしか方法はありません。
キャリアプランは、この自己実現を達成するために、習熟しなければならない課題を職位ごとに明確にし、教育訓練をし、社員さんの成長を促進していくツールと言って良いでしょう。
教育には、皆さんご存知のように、OJT(社内で仕事を通じて教育する方法)とOFFJT(外部の教育機関に依頼し教育する方法)があります。
現実の状況を見るとOFFJTが中心になっている企業が多いように感じます。
OFFJTは、旬な情報を得られたり刺激を受けられるなど様々なメリットがある反面、他力本願で成果を出すまでに至らないケースもあります。
やはり、自社で教育できるものは実務を通して教育していくことが重要です。
そのためには、社内トレーナーを育成していくことが必要不可欠です。日創研でTTコース(社内トレーナー育成研修)を卒業なされた方々は非常に多くいらっしゃいますが、社内に戻り実践されている企業が意外に少ないのが現実です。
TTコースを卒業された方々は、自社のキャリアプランに沿って、しっかりと社内教育の実践を行っていって下さい。
まだTTコースを受講されていない経営者の方々は勿論、幹部の方々は早急に受講されることをお勧め致します。
経営者、幹部以上の部下は育ちません。経営者、幹部のスキル向上をしなければ、いつまで経っても会社は人で悩んでばかりいなければなりません。
勉強をすることが目的ではなく、そこで習熟したことを実践し結果を出せなければ意味がありません。
2016年も更なる人材育成に力を注ぎ、生き生きとした会社にして参りましょう。

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